先日、知人の山へ筍掘りに行きました。
日差しが少ししか射さない薄暗く、静かな竹林の中で、地面をじっと観察して、まだ地面から頭を出していない筍を見つけて掘り起こすのは、結構大変でしたがともて楽しかったです。
山菜の恵み
三月下旬から六月初旬にかけて、野山は山菜の恵みにあふれます。
・灰汁抜きが不要なこごみ
・天婦羅が美味しく、山菜の王様と呼ばれる楤の芽(たらのめ)
・野生種の山独活と栽培種の軟白独活がある独活(うど)
・奈良時代から活用されている蕨(わらび)
・平安時代には、漬物としてかなり普及していた蕗(ふき)
夏バテに備えるには、灰汁(あく)の強いものを食べると良いと言われ、また、「春の皿には苦味を盛れ」ということわざもあります。
山菜には、苦味のもとになるポリフェノールやミネラルが豊富に含まれています。
これらは、身体の新陳代謝を促進し、胃腸の働きを活発にし、不要物や脂肪の排出を助けてくれます。
寒い冬の間、体温を逃がさないために縮こまり、脂肪を蓄えていた身体を活動しやすくなるように変化させる効果があるそうです。
ただ、山菜の灰汁は、ちょっとやそっとの苦み、エグミではありません。
木灰や藁灰を駆使して、山菜を食べられるようにしてくれた、古の日本人の知恵やある種の執念には感心させられます。
身体の変化を鋭く観察して、ただ美味しいものを食べればよいとしかった考え方は、とても素晴らしいと思います。
究める、工夫に工夫を重ねる
日本人の特徴として、「工夫に工夫を重ねる」、「究める」といったことがありますよね。
おそらく山菜を食べれるようにするまでに様々な苦労があり、年月も随分と掛かったのではないでしょうか。
それは、他の日本食にも見受けられることです。
そういった工夫、努力、探究心があったからこそ
世界にも誇れる料理になっているのでしょう。
また、食以外の多くの仕事にも見ることができる日本人の特徴です。
・自動車、バイク、電化製品など様々な物づくりや技術
・品質の高い、接客、サービス(おもてなし)、清掃
・世界的に人気がある作品が多い、漫画、アニメ、ゲーム
スポーツも、結構世界で活躍しています。
このように客観的、冷静に事実を見つめ直すと
日本人であることを誇らしく思えます。
長い歴史の中で育んできた価値観、考え方
他国と比べて優れているというのではなく、長い歴史の中で育んできた価値観、考え方、感性などが素晴らしいと感じます。
平凡で大した取り柄のない自分にも、先人が積み重ねてきたものが少しばかりでも受け継がれてきていると思うと、仕事や生活を前向きに取り組めるようになるのです。
明日からも頑張ろう!
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